水道光熱費のインボイス対応（鈴木）｜岡崎市の税理士事務所

猛暑が続く中、各地では続々と甲子園出場校が決まり、野球好きの一人としては、今年も楽しみな時期がやってきました。昨日で8月に入り、インボイス制度開始まで残り２か月となりました。皆様はインボイスへの準備はいかがでしょうか。今回は法人・個人事業主等の事業者が支払う水道光熱費のインボイス対応についてみていきたいと思います。

まず、事業者が各市町村に支払いをする水道料金ですが、水道の利用者に届く『検針票』をインボイスとして交付する市町村が多くみられるそうです。また検針票以外にも、コンビニ等での支払に係る『納入通知書』や口座振替に係る『口座振替済通知書』などをインボイスとして取り扱う市町村も散見されます。

例えば、神奈川県横浜市では、検針の際に配布する『水道・下水道使用水量等のお知らせ』をインボイスとするそうです。群馬県前橋市等も同様の書類をインボイスとして取り扱いをするそうです。

千葉県銚子市では、上記の使用水量等のお知らせのほかに『水道料金 下水道使用料 納入通知書』もインボイスとして扱います。また岩手県滝沢市では、インボイスは『上下水道使用量のお知らせ』で対応し、検針内容に修正があった場合は『水道使用量等のお知らせ』で対応するそうです。このように市町村により、インボイスの書類が異なる場合があるため注意が必要になります。また現時点で岡崎市は水道料金インボイス対応に関する書類等の記載はないため、定期的にＨＰをチェックしていただくか、交付される書類の確認をしていただければと思います。

次に電気料金ですが、東京電力エナジーパートナー㈱での対応はWEBサイトを通じて個人・法人に対し電子インボイスを提供予定とのことです。また書面での対応も受け付けており、希望者には書面での請求書を発行し、請求書がインボイスになるそうです。中部電力㈱でも同様にWEB・書面どちらでもインボイスの対応を行うとの記載がHPに掲載されております。またHPにてフローチャートが用意されており、現在の請求書の発行状況や希望する請求書の発行方法に応じてどのような対応が必要になるかの記載もされておりますのでぜひ一度ご確認ください。

最後にガス料金ですが、LPガス、いわゆるプロパンガスでは、『LPガス事業インボイス対応連絡会議』が交付対応の指針を独自に作成しています。同指針によりますと、『当月度締めにて発行する請求書のみをインボイスとします』、『月度中に発行する各種書類（検針票・納品書等）はインボイスとしません』となるそうです。また都市ガスである東邦ガス㈱ではWEB上で電子でのインボイスを提供する予定となっているそうです。

インボイス開始まで残りわずかですが、一つ一つ準備を進めていき、スムーズなインボイス対応を目指しましょう。

参考サイト

税務通信　３７５７号　水道光熱費のインボイス交付対応を取材

インボイス制度｜個人のお客さま｜中部電力ミライズ (chuden.co.jp)

インボイス（適格請求書）の電子データのダウンロードサービス（予定）について｜TOHOBIZNEX (tohogas.co.jp)