コロナ借換保証の活用を（鈴木）｜岡崎市の税理士事務所

さて、今回は２０２３年１月１０日から開始された「コロナ借換保証」制度について説明をしていきたいと思います。

コロナ禍において行われた民間ゼロゼロ融資の返済開始時期が２０２３年７月から２０２４年４月に集中する見込みとなっております。しかしコロナの影響の長期化や物価高など、多くの中小企業が引き続き厳しい状況にあり、返済負担の軽減や新たな資金需要に対応するために「コロナ借換保証」が創設されました。

「コロナ借換保証」の概要は以下のようになっております。

・保証限度額　　…　１億円（１００％保証の融資は１００％保証で借換可能）

・保証期間　　　…　１０年以内

・据え置き期間　…　５年以内

・保証率　　　　…　０.２％等（補助前は０.８５％等）

次に制度の要件ですが、以下のようになっております。

・経営行動計画書の作成（中小企業庁HPにサンプルあり）

・金融機関による伴走支援

・下記のいずれかに該当

①セーフティネット４号の認定（売上高が２０%以上減少。最近１ヶ月とその後２ヶ月間と前年同期の比較）

②セーフティネット５号の認定（指定業種であり、売上高が５%以上減少。最近３ヶ月間と

前年同期の比較）

③売上高が５％以上減少していること（最近１ヶ月間と前年同月の比較）

④売上高総利益率/営業利益率が５%以上減少していること

②の指定業種につきましては、中小企業庁にて確認可能となっております。

最後に制度の取扱期間ですが、２０２４年３月３１までの予定となっております。

様々な制度を活用してコロナ禍を乗り越えていきましょう。

参考サイト：　民間ゼロゼロ融資等の返済負担軽減のための保証制度(コロナ借換保証)を開始します。 (meti.go.jp)

経営行動計画書（ｻﾝﾌﾟﾙ）

https://www.chusho.meti.go.jp/kinyu/sinyouhosyou/dl/keikaku_sample.pdf